「なかなかお客様から指名をもらえない」
「お客様との会話が盛り上がらない」
「どのようにお客様と話せばいいか分からない」
女性用風俗のセラピストとして働いている方や、これからセラピストとして働こうと考えている人のなかには、このような疑問や悩みを抱えている方もいるでしょう。
多くのお客様から指名やリピートしてもらっている人気セラピストは、意識的もしくは無意識にお客様に好かれる心理テクニックや会話術を用いています。
本記事では、お客様からの好感度や信頼度が高くなったり、安心感を与えたりする心理テクニックや会話術を紹介していきます。
現在、女性用風俗のセラピストとして働いている方や、これからセラピストとして働こうと考えている人は、是非参考にしてください!
女性用風俗のセラピストが覚えておきたい心理テクニック16選
ここでは、女性用風俗のセラピストが覚えておきたい心理テクニック16選を紹介していきます。
大事なのは第一印象「ハロー効果」
・お客様に覚えてもらう「アロンソン不貞の法則」
・あえて弱みを見せる「アンダードッグ効果」
・目を合わせて好感度を上げる「アイコンタクト効果」
・お客様の名前を呼んで好意を持ってもらう「ネームコーリング効果」
・あえて相手のマネをして親近感を抱かせる「ミラーリング効果」
・自分をさらけ出して距離を縮める「自己開示」
・ちょっとしたプレゼントをしてリピートを狙う「好意の返報性」
・お客様に安心感を与える「バックトラッキング」
・お客様の話はしっかり聞いて信頼を得る「カタルシス効果」
・悪い面から良い面を見せてギャップ萌えさせる「ゲインロス効果」
・SNSをこまめに更新して指名してもらう「ザイオンス効果」
・次も指名してもらう「イエスセット話法」
・お客様の欲求を刺激する「ハード・トゥ・ゲット・テクニック」
・2つの選択肢で次回の予約をとる「ダブルバインド法」
・お客様の記憶に残る「ピークエンドの法則」
大事なのは第一印象「ハロー効果」
見た目や職業・趣味などの印象で評価が高くなったり低くなったりすることを「ハロー効果」と言います。
女性用風俗で働くセラピストにとって、第一印象は非常に大切です。
そのため、プロフィールの写真や趣味などの項目は適当にせず、しっかりと考えるようにしましょう。
たとえば、プロフィール写真をスーツでばっちり決めて、投資が趣味だというセラピストを見たらどうでしょう?
「きっと頭がいい人なんだろうな」「しっかりしてそうだな」という印象をもつお客様は多いはずです。
この第一印象によって、お客様はセラピストに対して「頭が良くてしっかりしている人」という評価をします。
もしくは、プロフィール写真はある程度綺麗に撮れていても、趣味に「寝ること、ゲーム」などと書いてある場合、「この人はインドアな人なんだな」「内向的な人なんだな」といった印象になるので、アウトドア派や外向的お客様は自分には合わなそう思う可能性が高いです。
また、フリー(指名なし)のお客様に会う場合、セラピストとお客様は待ち合わせ場所で初めてお互い顔を合わせます。
そのため、お客様にどんな印象を持ってもらいたいかで、服装や言動が異なってきます。
たとえば、フレンドリーな印象を与えたいなら笑顔で挨拶して明るい雰囲気の服装のほうがいいでしょう。
お客様に覚えてもらう「アロンソン不貞の法則」
まだお互いのことを良く知らない人に褒められることで嬉しく感じることを「アロンソン不貞の法則」と言います。
初対面のお客様のことは、必ず褒めてあげるようにしましょう。
たとえば、「〇〇さんって、声可愛いですね」「〇〇さんってスタイルいいですね」「〇〇さんって、すごいオシャレですね」などと褒めてあげると効果的です。
初めて会ったセラピストに褒められることで、お客様はその褒め言葉を客観的事実として受け取りやすい傾向にあります。
仲のいい友人に褒められても嬉しいかもしれませんが、仲が良いからこそ誇張や気遣いが含まれている可能性があるため、言われた側はイマイチ納得できない傾向にあります。
初対面のお客様を褒めることで心に響きやすくなり、気分も良くなるのでお客様の記憶に褒めてくれたセラピストが残りやすくなります。
また、先述したハロー効果によって「こんなことを言ってくれるんだからこのセラピストは優しい人なんだ」などといったように、お客様のセラピストに対する評価が高くなりやすいです。
あえて弱みを見せる「アンダードッグ効果」
弱みを伝えられたり不利な立場にあったりする人に対して同情心を抱いて、その人のことを応援したくなる心理現象を「アンダードッグ効果」と言います。
スポーツで言うと、怪我から復帰した選手のことを応援したくなる人は多いです。
これは、怪我をして活躍できなかった選手に対して同情心を抱くためです。
女性用風俗で働くセラピストの場合、お客様との会話のなかでほどよく自分の弱みや置かれた状況を話すようにしましょう。
そうすることで、お客様の心に「このセラピストを応援したい!」という気持ちを芽生えさせられます。
たとえば、「頑張ってマッサージの勉強をしているんですけど、新人ということもあってなかなか指名がもらえなくて」などとお客様に言うことで、お客様が同情心を抱く可能性が高くなります。
ただし、なるべく本当のことを言うようにしましょう。
場合によっては嘘でもいいかもしれませんが、先述した例で言うとあまりにマッサージが下手だったら「これで本当にマッサージの勉強しているの?」と思われてしまうかもしれません。
副業・兼業でセラピストとして働いている人であれば、「将来起業したいんですけど本業の収入だけでは当分先になりそうで…だから少し無理をしてでもセラピストとして稼いで早く起業したいんです」といった感じでアンダードッグ効果を狙うのもいいでしょう。
目を合わせて好感度を上げる「アイコンタクト効果」
お互いに目が合うことで相手の好感度が上がることを「アイコンタクト効果」と言います。
アイコンタクトは、会話のなかで程よくとるようにしましょう。
また、待ち合わせ場所でお客様に会った時点でアイコンタクトを効果的に使うのもおすすめです。
無表情で見つめられるとお客様に怖がられてしまう可能性があるので、笑顔でお客様の目を見つめてあげると違和感なく見つめられます。
長さで言うと、8秒程度がもっとも効果的だと言われていますが、8秒は意外と長いです。
そのため、お客様に会ったら軽い自己紹介や「迷わず来れましたか?」「今日は楽しい時間を過ごしましょうね」などと雑談を混ぜながら見つめるのがいいでしょう。
待ち合わせの時点では軽くアイコンタクトを取る程度にしておいて、ホテルに行ってからカウンセリングの際に質問をしながらアイコンタクトをとるのもおすすめです。
一般的に、生活しているなかで8秒も見つめられることはなかなかありません。
そのため、セラピストに見つめられ続けることで、お客様はついセラピストのことを意識したり興味を持ったりするようになるのです。
お客様の目を見つめるのが恥ずかしい場合は、眉間あたりを見ながら話すと自然にアイコンタクトが取れます。
その他の場面でも、こまめに短めのアイコンタクトを取るように意識しましょう。
そうすることで、よりお客様はセラピストに興味を持ちやすくなります。
お客様の名前を呼んで好意を持ってもらう「ネームコーリング効果」
自分の名前を呼んでくれる相手に好感を抱く心理現象を「ネームコーリング効果」と言います。
多くの人は、「お前」や「おい」などと呼ばれるより名前で呼ばれた方が嬉しいでしょう。
特に女性は、名前で呼ばれることを好む方が多い傾向にあります。
お客様の名前は事前に聞いているでしょうが、会った際に改めて「〇〇さんですよね?」「〇〇さん、今日はよろしくお願いします!」などと、名前を呼んであげるのが効果的です。
そのあとの会話やカウンセリング、プレイ中なども名前を呼ぶことを意識しましょう。
特に、プレイ中にお客様の名前を呼んであげると、興奮度を高める効果が期待できます。
プレイ中にお客様の名前を呼ぶ際は、耳元で言うとより効果的です。
セラピストの吐息がかかるので、さらに興奮度・感度を高められるでしょう。
ただし、あまりに名前を呼びすぎるのも不自然なので、あくまで自然に名前を呼ぶようにするのがおすすめです。
また、先述した「アイコンタクト効果」と組み合わせて、目を見つめながら名前を呼ぶことで、お客様がセラピストに対して好感を抱きやすくなります。
あえて相手のマネをして親近感を抱かせる「ミラーリング効果」
相手の言動をマネすることで、マネされている側が無意識にマネしている相手に対して好印象を抱く心理現象を「ミラーリング効果」と言います。
セラピストは、お客様のジェスチャー・話す速さ・言葉などを真似ることで、お客様に好印象を抱いてもらうことができます。
もっと細かく言うと、お客様の姿勢・視線・仕草・態度・表情・声のトーンなどをマネするのも意識するといいでしょう。
お客様が笑顔なら、セラピストも笑顔で接するようにしましょう。
自分が笑っているときに、相手も同じように笑ってくれるのは嬉しいものです。
お客様の会話のテンポがゆっくりであれば、セラピストもそれに合わせて話すようにするといいです。
このようなミラーリングを行うことで、お客様はセラピストに対して居心地が良いと感じます。
相手の言動は、すべて真似る必要はありません。
また、数秒時間をおいてからお客様の言動を真似したほうが自然です。
逆にお客様のすべての言動を細かくマネしてしまうと「さっきからなんか私のマネしてない?」などと嫌悪感を抱かれてしまう可能性があります。
あくまで自然に、違和感がないようにお客様の言動をマネするようにしましょう。
自分をさらけ出して距離を縮める「自己開示」
自分のプライベートに関することなどを相手に話すことで、相手の信頼を得やすくなることを「自己開示」と言います。
セラピストとお客様は、あくまでサービスを提供する側とサービスを受ける側という関係性です。
しかし、そのような関係性においてセラピストがみずから自分のプライベートに関することをお客様に話すことで、お客様は「このセラピストさんは信用できそう」と思いやすくなります。
たとえば、「僕、実は本業はアパレルなんです」などと言ったとして、お客様が服に興味があればそこから服の話題で盛り上がるかもしれません。
ほかにも「うちは兄弟が多くて親は金銭面でかなり苦労していて…だから少しでも親の助けになればと思ってセラピストを始めたんです」などと言えば、先述した「アンダードッグ効果」と「自己開示」の効果によって、同情心を持ってもらいつつ信頼してもらいやすくなります。
このように自己開示することで、「自己開示の返報性」という心理効果が生じてお客様も自分のことを話してくれるようになりやすいです。
「私も実は…」「私は普段〇〇で…」などと、お客様も自分のことを話してくれるようになるため、コミュニケーションをとりやすくなります。
自己開示の種類は複数ありますが、「プライベート」「趣味」「目標・夢」「自分の恥ずかしい部分」などを自己開示するといいでしょう。
プレイ中お客様の興奮度が高まっているときであれば「僕の性感帯は〇〇なんですけど、〇〇さんの性感帯はどこですか?」と自己開示と質問を組み合わせれば、お客様の性感帯を引き出すことができます。
セラピストが自分の性感帯を先に伝えてくれているので、お客様も言いやすいでしょう。
ちょっとしたプレゼントをしてリピートを狙う「好意の返報性」
相手から何かを受け取った場合、自分も何かお返ししたくなる心理現象を「好意の返報性」と言います。
たとえば、セラピストがお客様と会う際にちょっとしたプレゼントを渡すのは効果的です。
プレゼントといっても、高価なものを渡す必要はありません。
暑い日であれば冷たい飲み物、寒い日であればカイロなどで十分です。
また、物ではなく言葉でもいいでしょう。
「〇〇さんのそういうところ素敵ですね」などとお客様を褒める言葉をかけることで、好意の返報性が働きやすくなります。
セラピストからお客様に対して好意を示すことで、「また会いたい!」「今度会ったとき、あのときのお返しをしよう」などという心理になりやすいです。
お客様を気遣ったプレゼントや言葉は、セラピストとして大切なサービスでもあります。
女性用風俗を利用するお客様は、恋人のように接してほしいという方が多いです。
そのような方に対して、好意の返報性は有効です。
ただし、先述したように高価なものをプレゼントするのは控えましょう。かえってお客様を困惑させてしまう可能性があります。
また、色恋のような思わせぶりな発言もトラブルに発展する可能性があるので注意が必要です。
お客様に安心感を与える「バックトラッキング」
相手の話をちゃんと聞いて安心感を与えることを「バックトラッキング」と言います。
これは、ただ相手の話を聞くわけではありません。
たとえば、お客様が「昨日、映画を見に行ったんですけどすごく感動したんです」と言った場合、セラピストは「映画見に行ったんですね!どういうところに感動したんですか?」といったように、お客様が言ったことをリピートします。
さらに、「最後に主人公が亡くなっちゃって…」と続いたとしたら「主人公が亡くなっちゃうんですね。それは感動しちゃいますよね」といった感じで、お客様が言ったことをリピートします。
このように、お客様が言ったことをセラピストがオウム返しのようにリピートすることで、「私の話をちゃんと聞いてくれている!」というようにお客様に安心感を与えることができます。
また、お客様がセラピストに対して「話しやすい人」という印象を持ちやすいです。
ポイントは、バックトラッキングを使いつつ質問も挟んでいくことです。
お客様が言ったことをリピートして、質問することでさらに話を引き出していけます。
バックトラッキングを使う際は、相手にマネしていることを悟られないように注意しましょう。
毎回、お客様の言葉をマネしていると違和感を与えてしまう可能性があるので、適度にリピートするのがおすすめです。
バックトラッキングはお客様の話を聞いてリピートしつつ質問するだけで安心感を与えることができるので、お客様との会話の際におすすめの心理テクニックです。
お客様の話はしっかり聞いて信頼を得る「カタルシス効果」
イライラや悲しみ・悩みなどネガティブな感情を言葉にして吐き出すことで苦痛が緩和されることを「カタルシス効果」と言います。
女性用風俗を利用するお客様のなかには、精神的・性的に満たされていないお客様が多くいます。
そのため、性的なサービスでお客様を満たすだけではなく、精神的にもお客様を満たすことが大切です。
たとえば、先述したバックトラッキングを使いつつお客様の話をしっかりと聞くだけで、カタルシス効果が期待できます。
また、「僕は〇〇が悩みなんですけど、〇〇さんは、何か悩みはありますか?」といった感じで、先に自分の悩みを言って自己開示することで、お客様も自分のネガティブな部分をさらけ出しやすくなります。
ただし、初対面の相手にネガティブなことを言うのは気が引けるという方もいますので、ある程度会話をしてお互いに打ち解けてからカタルシス効果を狙った質問を投げかけてみるといいでしょう。
お客様の話を聞きつつネガティブな部分を引き出す質問をすることで安心感と信頼を得やすくなるので、バックトラッキングとカタルシス効果を上手く組み合わせて活用するのがおすすめです。
また、カタルシス効果を得るにはお客様にすべて吐き出してもらうことが大切なので、自分の意見は言わずにお客様の話に対して共感することを意識しましょう。
悪い面から良い面を見せてギャップ萌えさせる「ゲインロス効果」
マイナスからプラス、プラスからマイナスのギャップを見せることで、良くも悪くも強い印象を残すことを「ゲインロス効果」と言います。
セラピストがゲインロス効果を狙う場合は、マイナスからプラスのギャップを見せることを意識しましょう。
たとえば、強面なセラピストの場合、お客様に「怖そう…」という印象を与えてしまう可能性があります。
しかし、強面のセラピストが柔らかい口調の優しい人で、エスコートや気遣い、マッサージなどが完璧だったらどうでしょうか。
お客様の心に強烈なインパクトを与える可能性は高いです。
この場合、「怖そう」というネガティブな印象が、「優しくてサービスも完璧」というポジティブな印象に変わるため、ゲインロス効果が生じます。
そのほか、見た目は華奢そうなのに脱いだら腹筋が割れていて細マッチョというのも、ゲインロス効果が期待できます。
このように、自分のマイナス・プラスな部分はどこかを探してみて、お客様の接客でマイナスからプラスを見せることを意識してみるといいでしょう。
上手くいけば、そのギャップに萌えてセラピストに夢中になってしまうお客様もいるので、ギャップ萌えを狙うのは指名率を上げるうえでも大切な考え方です。
SNSをこまめに更新して指名してもらう「ザイオンス効果」
意識的に相手とコンタクトをとり、好感度を上げることを「ザイオンス効果」と言います。
人は基本的に、自分と接触する機会が多い人やモノに親近感を抱きやすいです。
たとえば、よく行くコンビニやスーパーの店員が新人だと少し嫌だけど、いつもの人だと安心するというのもザイオンス効果のひとつです。
また、よく見るテレビCMの音楽を無意識に鼻歌で歌ってしまうのもザイオンス公開によるものです。
セラピストがこのザイオンス効果を使う場合、SNSを有効に活用しましょう。
たとえば、X(旧Twitter)を頻繁に更新することで、それを見たお客様と間接的に接触することになります。
お客様はSNSを通して細かくセラピストのプライベートを知ることができるので、次第に親近感が増していきます。
この際、お客様に語りかけるように投稿すると、お客様は自分と話している印象を持ちやすいです。
また、毎日決まった時間に投稿したほうが、お客様が毎日の習慣としてセラピストの投稿を見るようになる傾向にあります。
このように、SNSを上手く活用することでお客様との距離が近くなり、結果的に「〇〇くんを指名しよう!」となりやすいです。
特に、1度会ったことがあるセラピストだと、SNSの更新を見て「また会いたい」となる可能性があるので、ザイオンス効果を狙ったSNS投稿は効果的です。
次も指名してもらう「イエスセット話法」
簡単な質問を繰り返して相手から「イエス(肯定)」を複数回引き出すことで、最終的に同意を得たいことに「イエス(肯定)」と言ってもらいやすくなる心理テクニックを「イエスセット話法」と言います。
たとえば、以下のような流れでイエスを引き出すことで、次の指名を約束しやすくなります。
セラピスト「今日は楽しかったです。〇〇さんはリラックスできましたか?」
お客様「うん!私も楽しかったし、癒された!」
セラピスト「僕のマッサージ大丈夫でしたか?」
お客様「うん!気持ちよかったよ!」
セラピスト「よかったです。そろそろ部屋出ましょうか?」
お客様「そうだね!」
セラピスト「今日〇〇さんに会えてすごく楽しかったので、また会ってくれますか?」
お客様「是非!また指名させてもらうね」
実際にはここまでスムーズにはいかないかもしれませんが、このような流れで「イエス」を意味する肯定の言葉をお客様から繰り返し引き出すことで、最終的な目的である「次回の指名」を約束しやすくなります。
また、人には「一貫性の法則」といい、同じことを途中で変えたくないという心理があるので、イエスを繰り返し引き出すことで途中で「ノー」が言いづらくなります。
面倒な仕事を引き受けたばっかりに、そのあともお願いされたら断りづらいのも一貫性の法則によるものです。
イエスセット話法を使うときは、最低でも3回のイエスを引き出してから最終的な質問をするようにした方が効果的です。
ただし、質問が多すぎても面倒くさがられてしまうかもしれないので、5回以内におさめましょう。
お客様の欲求を刺激する「ハード・トゥ・ゲット・テクニック」
「特別に」「君だけに」といった限定的な言葉を使うことで相手の欲求を刺激して、信頼を得やすくすることを「ハード・トゥ・ゲット・テクニック」と言います。
たとえば、自分のことを気に入ってくれているお客様がいるとします。
そして、短期間で立て続けに予約をしてくれようとしているとしましょう。
しかし、そこでセラピストはあえて予約でいっぱいであったり、本業が忙しくてその日は出勤できないと伝えます。
これにより、お客様にとってそのセラピストが希少な存在になり、より「会いたい!」という欲求が刺激されます。
この際、SNSでもほどよく忙しさをアピールして簡単に予約ができないセラピストだということを知らせておくのも効果的です。
その後、セラピストのほうからSNSのDMなどで「〇〇さんのために特別に〇日に出勤しようと思うんですけどお会いできますか?」などと伝えることで、お客様の欲求を満たすことができます。
このように、簡単に予約できるセラピストではないということをお客様に認知してもらうことで、希少性や不確実性が生じます。
結果的に、お客様は常にセラピストを欲する状態になっていきやすいです。
ハード・トゥ・ゲット・テクニックは、セラピストとしての希少性を自分で作り出す上で効果的なテクニックなので、効果的に活用してみるといいでしょう。
2つの選択肢で次回の予約をとる「ダブルバインド」
2つの選択肢を与えて意図的に自分が望む方向に相手の回答を誘導することを「ダブルバインド」と言います。
「はい」か「いいえ」ではなく「A」か「B」の選択肢を与えることがポイントです。
たとえば、お客様を次回の予約へ誘導したい場合は以下のように質問します。
セラピスト「〇〇さん、お仕事は平日休みですか?土日休みですか?」
お客様「基本的に土日休みだよ」
セラピスト「土日休みなんですね。休みの日でもいつも通り朝起きますか?それともお昼ごろまでゆっくり寝ますか?」
お客様「休みの日はお昼過ぎまでだらだらしちゃうかな」
セラピスト「休みの日くらいゆっくり寝たいですもんね。休みの日は家から出ない方ですか?外に出かけますか?」
お客様「どっちもかな?出かけるときもある詩、家から出ないときもあるよ」
セラピスト「僕、土日も午後から出勤してるので、来週か再来週の休みの日また会えますか?」
お客様「再来週の土曜日なら空いてるから会いたいな」
このような流れで2者択一でお客様の情報を引き出しつつ、最後に予定の約束をします。
人は選択肢を与えられるとつい選んでしまう傾向にあり、質問に対して答えてしまいます。
また、質問に答えてもらった際は先述したバックトラッキングも狙って、相手の言ったことをリピートするのを組み合わせるのが効果的です。
もっと単純に「オイルマッサージと性感マッサージどっちの時間が長いほうがいいですか?」と聞き、「性感マッサージが長いほうがいいな」とお客様が言ったら「今日は同じくらいの時間で配分したので、次回は性感マッサージを長めにしますね」といったように、あたかも次回の予約が決まっているかのように会話するのも効果的です。
お客様の期待感を煽ることもできるので、指名してもらいやすくなるでしょう。
お客様の記憶に残る「ピークエンドの法則」
気持ちがもっとも高まっているとき(ピーク)と最後の状態(エンド)の印象が記憶に残りやすい傾向にあることを「ピークエンドの法則」と言います。
女性用風俗において、お客様の気持ちがもっとも高まるのは性感マッサージのときです。
前提として、ここではしっかりとお客様を快感に導いて満足してもらうようにしましょう。
その後、サービスの提供が終わっても気を抜いてはいけません。
最後に、お客様を見送るまでセラピストとしてお客様に満足してもらうように意識することが大切です。
たとえば、ホテルの部屋を出てエレベーターのなかで「今日は楽しかったです。ありがとうございました。」などと言ってハグやチューをするのは効果的です。
セラピストと別れた後も、エレベーターのなかでセラピストとキスした記憶はお客様の記憶に残りやすいです。
最後は、お客様が見えなくなるまで手を振って見送るのもいいでしょう。
とにかく最後の印象を良くすることで、お客様の記憶にセラピストの印象が残りやすくなります。
このように、性感マッサージなどのピークと別れ際のエンドを意識することで、セラピストの良い印象をお客様の記憶に刻むことができます。
逆に、性感マッサージは良かったのに、最後の別れ際が適当だと悪い印象が残ってしまう可能性があるので注意しましょう。
人気セラピストが実践している会話術10選
ここからは、人気セラピストが実践している会話術10選を紹介していきます。
・会話はお客様にとって身近な話題から
・お客様から話題を引き出す
・お客様の話は目を見て聞く
・ お客様の性格に合わせる
・相槌で話を聞いている感を出す
・お客様の話は絶対に否定しない
・無理にお客様の機嫌を取ろうとしない
・マナー・礼儀がしっかりしている
・自信をもって話す
・セラピスト自身がお客様といる空間を楽しむ
会話はお客様にとって身近な話題から
初めて女性用風俗を利用するお客様は、基本的に緊張しています。
そのため、まずは会話がしやすいお客様にとって身近な話題を振るようにするといいです。
服装・持ち物・髪型などは褒めやすいので、
「髪色きれいですね」
「ショートヘア似合いますね」
「そのワンピース可愛いですね」
などと褒めてあげるといいでしょう。
そこから、お客様の反応をうかがいつつ、どこブランドの物か聞いたり、よく行くお店などを聞いたりして話題を広げていくといいです。
これは初めて会うお客様に限ったことではなく、リピートしてくれているお客様に対しても同じです。
常にお客様を観察して、話題を振ってあげるようにしましょう。
指名してくれているお客様であれば、「髪型変えました?」「服の系統変わりました?」など、変化に気づいてあげるのも大切です。
お客様から話題を引き出す
初対面のお客様とは、どうしても会話が盛り上がりづらいです。
そのため、セラピストのほうから積極的に質問してあげることが大切です。
ただし、質問のし過ぎには注意してください。なかには、自分のことはあまり話したくないというお客様もいるので、特にプライベートに関する質問には気を遣いましょう。
セラピストが自分のプライベートに関することを自分から話して自己開示することで、お客様も自分のことを話してくれるようになっていきます。
たとえば、人気セラピストのなかには、盛り上がりやすい話題やネタをいくつか持っている人もいます。
そうすることで、初対面のお客様でもスムーズに会話することができ、緊張をほぐしつつ良い雰囲気で接客することができます。
お客様の話は目を見て聞く
女性用風俗を利用するお客様は、快感や癒しを求めつつ、「話を聞いてほしい」という欲求を持っている方が多いです。
そのため、お客様の話を聞く姿勢は非常に大切です。
お客様の話はさえぎらず、目を見て聞くようにしましょう。
また、目を見て聞くことで、お客様からの好感度を上げる効果も期待できます。
「このセラピストさんは自分の話をちゃんと聞いてくれる」と思い、信頼感も増します。
お客様が話しているときに手を握ってあげるのもドキドキ感があるのでおすすめです。
お客様の性格に合わせる
女性用風俗を利用するお客様は、それぞれ性格が異なります。
明るい人もいれば暗い人もいますし、話すのが好きな人もいれば苦手な人もいます。
そのため、お客様の性格や雰囲気・ペースに合わせて接することが大切です。
たとえば、おっとりしていて話す早さがゆっくりなお客様に対して、ハイテンションかつ早口で接してしまうとお客様は疲れてしまうでしょう。
お客様がどのようなタイプなのかは、会って顔を合わせれば服装や表情である程度把握できます。
地味な服装で表情が固ければ、緊張していて話下手な可能性が高いですし、会った瞬間から笑顔でよく話すお客様であれば、フレンドリーで話好きだということが分かるでしょう。
瞬時にお客様の性格を把握するのは最初は難しいかもしれませんが、数を重ねていけば自然とできるようになります。
とにかく、お客様をよく見て、その都度接し方を変えていけるようにしましょう。
相槌で話を聞いている感を出す
先述したように、お客様の話を聞く姿勢は非常に大切です。
ただし、自分はしっかり聞いているつもりでも、お客様が話を聞いてくれていると思わなければ意味がありません。
そのため、お客様の話を聞く際は、話の落としどころや重要だと思える部分で相槌を打つようにしましょう。
ただし、「うん、うん、うん」のような感じで何度も小さな相槌を打つのは、逆に適当に聞いている印象を与えてしまう可能性があるので注意してください。
お客様がもっとも伝えたいであろう部分で大きく相槌を打ち、手の動きなどもつけると「あなたの話をちゃんと聞いてますよ」という印象を与えやすいです。
また、表情も話題に合わせて変えるようにするのも効果的です。
ポジティブな話題であれば明るい表情で、ネガティブな話題であれば少し悲しい表情をするなど、相手の気持ちに合わせて表情を変えるようにしましょう。
人気セラピストのなかには、鏡を見て自分がカッコよく見える表情や、愛嬌がある表情を練習している方もいます。
お客様の話は絶対に否定しない
お客様は、癒しや快感を求めて女性用風俗を利用しています。
そのため、自分の意見があるとしても、お客様の話は絶対に否定しないことがセラピストとして大切です。
「いや、でも…」「だって」といった言葉は癖で使っている方もいますが、お客様としては否定されている気がしてしまうので使わないように意識しましょう。
お客様が言ったことに対して「そうですね」「たしかに」といった言葉から始まると、肯定の言葉なのでお客様は否定されている気持ちにならないでしょう。
人気セラピストは、お客様の話を絶対に否定しません。
だからこそ多くのお客様が接客に満足し、リピートしています。
否定形の言葉は無意識に使っている人が多いので、普段の自分の会話を思い返したり、LINEを見たりして「でも」や「だって」などを多用していないか確認してみましょう。
無理にお客様の機嫌を取ろうとしない
セラピストとして、お客様に癒しを与えたり、楽しませたりしたいという気持ちは大切です。
ただし、お客様に気を遣い過ぎるのは逆効果になる可能性があります。
「今、お客様はどんな気持ちかな?」「マッサージの強さこれで大丈夫かな?」などと考えることは大切ですが、気にし過ぎると自信の無さが表に出てしまいます。
また、会話や施術にも身が入らなくなるので、気をつけなければなりません。
無理にお客様の機嫌を取ろうとしなくても、ここまで解説してきたような心理テクニックや会話術を上手く使えば、お客様に満足してもらえる接客ができるようになります。
マナー・礼儀がしっかりしている
初対面のお客様はもちろん、何度も会っているお客様に対してもマナー・礼儀を忘れないようにしましょう。
特に、いきなりプライベートに関する話をしたり、年齢を聞いたりするのは避けましょう。
お客様とホテルに行く際は、エレベーターのドアを抑えたり先に部屋へ入れたりなど、レディファーストを意識します。
先述したように、お客様の話をさえぎらないのも会話のマナーの基本です。
言葉遣いも「あざっす」など省略するのではなく、はっきりと「ありがとうございます」と言いましょう。
マナー・礼儀がしっかりしているセラピストは、お客様も安心して気持ちよく利用できます。
また、リピートしてくれているお客様に対してマナーやレディファーストの意識が薄れていくセラピストもいますが、お客様がなぜリピートしてくれているのか今一度考えてみましょう。
回数を重ねるにつれてマナーやサービスが適当になっていくと、やがてお客様が離れていく可能性は高いです。
自信をもって話す
セラピストである以上、自信をもって話すようにしましょう。
初めて会ったセラピストが、おどおどしていたらどうでしょうか?
お客様は「このセラピストさん大丈夫かな?」と心配になってしまいます。
魅力的な男性は、自信を持っています。セラピストも同じで、魅力的なセラピストは自信をもって話しています。
これは会話だけではなくオイルマッサージや性感マッサージも同じです。
テクニックに自信がないと、それはセラピストの手を通してお客様の身体に伝わります。
そのため、技術的な部分は練習や勉強を重ねて自信をつける必要があります。
もし自信が無くても、自信があるように振る舞うことが大切です。
お客様を不安にさせたり心配されたりしないようにすることが、セラピストには求められます。
お客様に満足してもらうためにも、自信をもって接するようにしましょう。
セラピスト自身がお客様といる空間を楽しむ
セラピストの気持ちは、お客様に伝わります。
自分が楽しければお客様も楽しくなっていきます。
逆に、自分が楽しんでいなければお客様も楽しめないでしょう。
そのため、前提としてセラピストがお客様といる空間を楽しむことが大切です。
ノリや性格が合うお客様であれば、自然と楽しめるでしょう。
しかし、女性用風俗を利用するお客様の性格は様々です。
お客様に対して、どのように接してどのような会話をすれば楽しめるか考えながら接客することが重要です。
自分が楽しんでいれば、お客様もきっと楽しんでくれるでしょう。
お客様からの好感度が高いセラピストの特徴
ここでは、お客様からの好感度が高いセラピストの特徴をあげていきます。
・自分磨きをしている
・お客様の立場になって考えられる
・余裕がある
・前回会ったときのことを覚えている
自分磨きをしている
お客様からの好感度が高いセラピストは、外見はもちろん内面にも磨きをかけています。
常にお客様に「見られる」ことを意識しており、一番カッコイイ自分であれるようにしています。
セラピストにおいて清潔感は必須の要素であり、お客様も清潔感を重視している方が多いです。
いくらイケメンのセラピストでも、清潔感がなければ好感度は下がってしまうでしょう。
内面に関しても、どうすればお客様が喜んでくれるか勉強しています。
このように、お客様に好まれる人気セラピストになるためには、外見・内面ともに磨きをかける必要があります。
お客様の立場になって考えられる
お客様の立場に立って物事を考えるのも、セラピストにとって大切なことです。
たとえば、お客様の話を聞かずに自分の話ばかりするセラピストは好感度が一気に下がってしまいます。
癒されに来ているお客様に対して、逆にストレスを与えてしまうでしょう。
一方、お客様の立場に立って考えられるセラピストは、お客様の話をよく聞き、お客様がいま何を求めているかを考えます。
新人セラピストなどは、つい自分の魅力を伝えるために独りよがりな話をしがちですが、逆効果になってしまう可能性が高いので、お客様の話を聞きつつ自分の話をして魅力を伝えるようにしましょう。
しっかりと話を聞くこと自体が、セラピストとしても魅力にもなります。
余裕がある
好感度が高いセラピストは、ひとつひとつの言動に余裕があります。
エスコートや気遣い、会話の話題などがスムーズかつスマートです。
接客に慣れていないセラピストや新人セラピストは、つい焦って行動したり、おどおどしたりしますが、そのようなセラピストはお客様に不安感を抱かせてしまいます。
そのため、セラピストとしてお客様に安心感や癒しを与えられるように、常に余裕のある言動を意識しましょう。
前回会ったときのことを覚えている
リピートしてくれたお客様のことを覚えているセラピストは好感度が高いです。
名前や前回話した内容などを覚えていると、さらに好感度は高くなります。
髪型が変わったりしている場合は、その点に触れるとお客様は非常に喜ぶでしょう。
セラピストのなかには、お客様の特徴や話した内容などをメモして記録している人もいます。
セラピストが心理テクニックを使うときの注意点
ここまで、さまざまな心理テクニックや会話術を紹介してきましたが、いくつか注意点があるので解説していきます。
・わざとらしくならないようにする
・アドバイスではなく共感
・自虐ネタは言わない
わざとらしくならないようにする
お客様に接する際は、わざとらしくなったり事務的になったりしないように注意しましょう。
心理テクニックを使い慣れていない場合、会話がぎこちなくなり、わざとらしさが出てしまう可能性があります。
勘の鋭いお客様もいるので、わざとらしさが出てしまうと下心があると思われてしまいます。
そのため、心理テクニックや会話術を使う際は、自然に話すことを意識することが大切です。
アドバイスではなく共感
前提として、男性と女性は会話の目的や考え方が根本的に異なります。
男性は、つい物事を論理的かつ客観的に捉えて会話する人が多いですが、女性は何事も同じ目線で共感してもらうことを求めています。
特に、女性用風俗を利用するお客様において、的確なアドバイスや論理的な話を求めている方は少ないでしょう。
もし何かアドバイスが欲しい場合は、自分から求めてきます。
そのため、お客様から求められないかぎり、アドバイスなどはしない方が無難でしょう。
それよりも、とにかく話をしっかり聞いて共感することが大切です。
自虐ネタは言わない
お客様を楽しませる意識は、セラピストとして大切です。
しかし、楽しませ方を間違えると、逆にマイナスなイメージを与えてしまうので注意しましょう。
弱みをさらけ出すのは先述した「アンダードッグ効果」や「自己開示」の効果が期待できますが、自分の容姿などに関する自虐ネタは避けたほうがいいです。
お客様によりますが「自分にあまり自信がないのかな?」と、不安感を抱かせてしまう可能性があります。
まとめ
ここまで解説してきたように、女性用風俗のセラピストがお客様からの指名率をアップさせる心理テクニックは様々です。
これは、知っていると知らないとでは大きな差があるでしょう。
ただし、心理テクニックや会話術を知っていても、使いこなせなければ意味がありません。
本記事では、具体的な例も出しながら解説しましたので、実際にお客様と話すところをイメージしながら、自分のものとして取り入れてみてください!