売れっ子ともなれば月に80万以上もの額を稼げる、女性用風俗店のセラピスト。しかし、風俗店で稼ぐことは、男女問わず簡単なことではありません。
今回は、長年予約完売の実績を積んだ元風俗嬢・奥野が、風俗店勤務の先輩として、そしてひとりの女性として、女性用風俗店のセラピストにおさえておいていただきたい5つの心構えを解説します。
「自分でもセラピストが務まるのかな」と不安な方も、「もっと売れるセラピストになりたい!」と思う方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
女性用風俗のセラピストの仕事内容とは?
まずは簡単に、女性用風俗(女風)のセラピストの仕事内容を確認してみましょう。
オイル・パウダーマッサージ
女性用風俗では、カウンセリングやシャワータイムの後、オイルやパウダーを使ったマッサージを行います。
マッサージをすることで、
・女性をリラックスさせられる
・コミュニケーションをとれる
・自然に肉体的なスキンシップができる
・女性が心地良いと感じる触り方がわかる
・血行を良くすることでオーガズムに導きやすくする
など、癒しを与えるだけでなく、後の性感マッサージの効果を高めることもできるのです。
性感マッサージ
女性用風俗店では、オイルやパウダーでのマッサージが終わったら、
・キス
・乳首やクリトリスの愛撫
・手マン
・クンニ
などの性感マッサージで、女性をオーガズムへと導きます。女性の反応を見ながら、優しく丁寧に愛撫していきましょう。
なお、女風での本番行為は厳禁です。法律違反となり、お店にも迷惑がかかりますので、決してしないでください。
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身体を気持ちよくすれば良い訳じゃない
男性用風俗店と同様、手軽に快感が味わえるのが女風の醍醐味。しかし、単に「イかせれば良い」という訳ではありません。
女性は男性以上に、精神面がオーガズムに大きく影響します。どんなに的確に性感帯を攻めても、気分が乗らなければ女性はイけないのです。
そして、男性用風俗と同様、女性用風俗店を利用する多くのお客様は、
・満足感
・特別感
・癒し
を求めています。ただ身体を気持ちよくさせるだけでなく、心を気持ちよくさせることが、風俗店のキャストとして売れるために必要なのです。
女性用風俗店セラピストの、5つの心構え
お客様の心と身体を満たすために、おさえておきたいポイントを5つ紹介します。売れっ子女風セラピストになるための心構えとして、ぜひ覚えておいてくださいね。
1. お客様を不安にさせるべからず
先述のとおり、女性のオーガズムは精神面に大きく影響されます。緊張や不安が残ったままでは、そもそも快感に集中できませんし、「楽しかった」という気持ちにもなれません。
しっかりとリラックスしてもらい、安心して身を委ねたいと思わせることが、女性を心身ともに気持ちよくさせる第一歩です。
清潔感はセラピストの命
お客様を不安にさせない・安心させるために、まず心がけたいのが衛生面と清潔感。清潔感のない男性は、それだけで女性にマイナスイメージを与えてしまいます。
女性の身体は、男性が思う以上に繊細で傷つきやすいです。膣にちょっとした雑菌が入るだけでも、炎症や病気を引き起こすリスクがあります。
清潔感があれば、「病気などのリスクがなさそう」「触られても大丈夫そう」という安心感を与えることができるのです。
・爪を短く切り、ヤスリで整える
・髭は原則しっかりと剃る
・虫歯や口臭がないよう、口腔ケアをする
・体臭対策をする
など、日頃からケアを習慣化しておくと良いでしょう。
本気で嫌がることは絶対にしない
お客様が求めることをしてあげる以前に、されたくないことを絶対にしないことも、安心感や信頼に繋がります。
触られたくない場所、したくないプレイ、言われたくないこと…あなたと同じように、相手の女性にも「地雷」はあるのです。
特に、女性を否定するような発言はNG。思わずアドバイスをしたくなったり、嫌なことを言われて言い返したくなったりしても、まずはグッと堪えて相手の話を聞くことを優先しましょう。
魅力的な笑顔を忘れずに!
どんなシーンでも、笑顔は好印象と安心感を与えます。お客様に会った瞬間から、お客様が見えなくなるまで、決して笑顔を忘れないでください。
歯を見せてしっかり笑ったり、微笑んだり、声を上げて一緒に笑ったり…「笑顔」と言っても、その表情は無限大!あなたが魅力的に映り、雰囲気を盛り上げる笑顔を研究してください。
もちろん、時に真剣な表情を見せられるのも、女性はグッとくるもの。でもそれは、あくまで笑顔がベースにあってこそのスパイスです。
動作や話し方は「優しくゆっくりと」
基本的に、男性よりも女性の方が力は弱いです。語気が思わず強くなってしまったり、早口になってしまったりするだけでも、威圧感を与えてしまいます。
物を投げるように置く、ドアを「バン!」と閉めるなど、行動に粗雑さが現れることにも注意が必要です。
初対面の男性と、2人きりの閉鎖空間…。女性側は少なからず、その状況に恐怖や緊張を覚えます。そんな中、男性の乱暴そうな言動が見え隠れしてしまったら、安心できる訳がありません。
初対面の基本の言動は、「優しくゆっくりと」が原則。それだけでも、恐怖や不安を取り除くことができるでしょう。
2. お客様のニーズを見極めるべし
男性用風俗店と同様、女性用風俗店のお客様のニーズはさまざまです。
・手っ取り早く性的快感を得たい
・オーガズムを体験してみたい
・癒されたい
・恋人気分を味わいたい
・イケメンに尽くされたい
など、挙げればキリがありません。
女風セラピストは、お客様をよく観察し、しっかりと会話をして、女性のニーズを見極めることが求められます。
ご予約時の情報やカウンセリングでもある程度わかりますが、常に「今どうして欲しいか」を少しでも早く掴みましょう。
もちろん、何をして欲しいのかわからないこともあります。そんな時は、
「どうして僕を選んでくれたの?」
「今日はどういう気分?」
「どうして欲しいか言ってみて?」
「もしかして、こういうのも好き?」
と、さり気なく、かつストレートに聞き出すのがおすすめ。プレイに織り交ぜながら自然に聞き出し、当たり前のようにニーズを満たせるようになるだけでも、人気のセラピストになれるはずですよ。
3. やりたくないことや出来ないことは断るべし
女性にされたくないことがあるように、あなたにも絶対にやりたくないことや出来ないことはあるでしょう。
特に、女性用風俗店では本番行為が禁止されているため、お客様から求められても挿入は厳禁です。
基本プレイはお店によって異なりますので、したくないプレイが入っていないお店を選んでも良いですし、予めNGとして設定できる場合もあります。
セラピストを選ぶ際にNGプレイがわかっていれば、絶対そのプレイをしたいお客様は、あなたを候補から外すでしょう。
機会損失のように感じるかもしれませんが、「できると思っていたのにしてくれなかった」と思わせるより、はるかにお客様の満足度は高まります。
もし、接客中にやりたくないことや出来ないことを求められたら、
「してあげたいけど、お店に禁止されてるんだ…ごめんね」
「上手くできないから、こういうのはどう?」
「〇〇してくれる方が嬉しい」
「悲しくなっちゃうから、そういうこと言わないで…」
と、あくまで自分を下手に出しながら、柔らかく断りましょう。
また指名して欲しいお客様なのであれば、
「まだ上手にできないから、できるようになるまで待ってて?」
「もう少し仲良くなったら、したくなっちゃうかも…」
と、上手く引っ張るのも良いかもしれません。
私自身、アナルプレイと電マはNG指定でしたし、写メ日記で「こういうプレイが好き」「こういう人に来て欲しい」とアピールすることで、ミスマッチを防いでいました。
自分がしたくないことをしたいお客様を回避することは、リピート率の向上に繋がります。さらに、自分がつらい思いをせず、安心して働けるメリットもあるのです!
4. ルックスより気遣いを磨くべし
当然ながら、顔面偏差値が高い男性は、それだけで魅力的。しかし、そもそも「イケメン」の基準自体、女性によって異なります。
もちろん、髪型や肌を整えたり、自分に似合う服装を探したり、筋トレや減量をしたりなど、見た目の工夫は大切です。それでも、それ以上と言っても良いくらい、風俗店では見た目よりも気遣いが重要です。
実際、私は決して美人なタイプではありません。男性ウケする体型ではありますが、可愛い女の子と遊びたい男性は、おそらく私を選ぶことはないでしょう。
それでも出勤のたびに予約完売していたのは、お店のスタッフさんに「気遣いの鬼」と呼ばれるほど、細やかに気を配って接客をしていたからだと思っています。
気遣いと言っても、何も特別なことをする必要はありません。例えば、
・相手の表情や動きをよく観察し、先回りして動く
・流れを途切れさせないよう準備をしておく
・名刺に一言メッセージを書く
・ちょっとしたプレゼントや差し入れをする
など、お客様と一緒に過ごす時間をできるだけ快適かつ濃厚にするよう心掛けていました。そして、常に「してあげたい」という姿勢でいることも大切です。
「自分程度の見た目じゃ、売れないだろう」と思うかもしれませんが、見た目以上に必要なことが沢山あります。もし見た目が弱いと思うなら、その分は他の部分で補えば良いだけです。
5. 店舗スタッフとの信頼関係を築くべし
風俗店は、個人主義で自由なイメージを持っているかもしれませんが、決してそんなことはありません。お店があるから、セラピストは働けるのです。
店舗のスタッフさんも、ひとりの人間。「この子は大丈夫」と信頼してもらえれば、当然お客様に紹介したくなり、本数を増やしてもらえます。
実際私は、必ずと言っていいほど、スタッフさんに気に入られていました。だからこそ、多少のワガママは融通していただき、快適に長く働けたのだと思っています。
・無断での遅刻や欠勤は絶対にしない
・お客様の満足度を毎回なるべく上げる
・お客様からの感想やお店の意見を聞く
・積極的に相談する
・お礼や謝罪をきちんとする
など、社会人として、お店の看板を背負うセラピストとして、スタッフさんへの礼節はきちんと弁えましょう。
店舗スタッフさんがいるからこそお仕事ができることを、絶対に忘れないでください。
売れたいセラピストなら厳禁!3つのNG
ここまで、セラピストの「あるべき姿」について解説しましたが、最後にNG例として「あってはいけない姿」を紹介します。
3つのNGを回避して、売れるセラピストを目指してくださいね!
1. 苦手なタイプのお客様への塩対応
風俗店では、苦手なタイプのお客様に遭遇することも少なくありません。写メ日記などを通して、ある程度ターゲティングはできますが、どうしても限りがあります。
だからと言って、苦手意識を相手に悟られてしまっては、プロ失格です。
苦手なタイプのお客様こそ、丁寧に接客することが大切。それで相手が本気になってくれれば、逆にお客様側を変えていくことだってできるのです。
苦手なお客様は、むしろ育てる。それくらいの意気込みで挑みましょう。
2. 乱暴さや雑さを感じさせる言動
女性は男性以上に、相手のちょっとした言動に敏感です。乱暴な振る舞いは女性に不安や恐怖を与えますし、雑さが現れれば「手抜き」だと思われます。
・今までしてくれていたのに、してくれなくなった
・基本サービスにあるのに、なぜかしてくれない
・お金を払っているのに、態度が悪い
などということは、決してあってはならないこと。お値段以上の価値を感じさせてこそ、プロのセラピストなのです。
3. 約束を破る、覚えていない
セラピストにとって、リピーターのお客様は本当に大切な存在。だからこそ、恋人と同じように、約束したことはきちんと守るべきです。もちろん、その女性の前だけで構いません。
・約束したのに、守ってもらえなかった
・約束をしていたこと自体忘れられていた
たったこれだけで、女性の気持ちは一瞬で冷めます。どんなに些細な約束でも、一度決めたことは守り通してください。「前こういう約束したから…」と、自分から言っても良いくらいです。
女性の心身を癒やせるセラピストになろう!
女風セラピストは、顔が良いだけで売れる。ただイかせれば良い。そう思っている内は、本当に売れるセラピストにはなれません。
そもそも「セラピスト」という言葉は、「心身を癒したり治療したりする人」を指します。心が癒せないセラピストは、セラピストとは言えないと言っても良いでしょう。
今回紹介した5つの心構えは、少しの工夫と心掛けで実現できるものばかりです。ぜひ頭の片隅に置いておき、女性を本当に癒せる、売れるセラピストを目指してくださいね!